ここ最近はかなり暑い日が続いているが、秋以降のマラソンシーズンに備えてなんとかジョグは続けている。ペースは上がらず、距離も走れずで正直焦る気持ちはあるが、この時期にペースを上げるこや距離を踏むことを追求しても仕方がない。というわけで秋以降にスタートダッシュが切れるように、今の時期はランニングフォームを見直そうと思い『走り方新時代「前回しの走り」で足は速くなる』(五味宏生著、マイナビ出版)を読んでみることにした。
本書の内容
本書は日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナである五味宏生さんが書いたランニングフォームに関する書籍である。今よりも速く走れるようになるために、ランニングメカニズムを正しく理解して正しいフォームに身につけようというのが本書のメインテーマである。
ちなみに私は2011年からランニングを始めたため、それなりにランニング歴はある。しかしながら、陸上部出身ではなく、これまで独学で練習を続けてきた。そのため、実は今でも正しい走り方というのがわからない。地面を蹴る、蹴らない、着地はつま先、フラット、かかとのどれがいいのか。またどういう意識で脚を動かせばいいのかなどなど考えれば考えるほど迷走してしまう。というわけで今回は本書の中で今まで知らなかったことを記録していきたい。
目次
速く走るためのランニングフォーム
本書によると速く走るためのコツは2点。
- 地面を後ろに蹴るのではなく、体の前方で前後の脚を入れ替える。
- 前に重心移動し、踏み出した足で地面を真下に押す。
接地後に素早く後ろ脚を前に引きつけて、前回しをする。そして、このときに脚を折りたたむ意識はしないことが重要。
今までより速く走るために意識すべきこと
地面からの反力を使って今までより速く走るためには、足の接地時間を短くする必要がある。そのためには、つま先で接地するのがもっとも適している。同時に前後の脚を入れ替える動作を素早く行う。
また、スピードを出すにはストライドを伸ばすと同時にピッチを上げないといけない(どちらも追求するのは限界があるが)。まずストライドを伸ばすには骨盤を大きく回すのではなく、地面を真下に押す力を強める。そしてピッチを上げるために素早く脚を入れ替えるようにする。ストライドを伸ばすのは骨盤から脚を振り出さないといけないと思いがちだが、そうではなく地面を強く押す意識が必要なのである。
これからの練習に向けて
というわけでまだまだ暑い日が続くと思うので、日々の練習では強度や距離にこだわるのではなく、本書で学んだことを実践して、速く走るためのフォームを身につけることに注力していきたい。とりあえずはジョグであれ、ポイント練習であれ、次のことに意識しながら取り組んでいきたい。
- 体の前方で前後の脚を素早く入れ替える
- 地面を蹴るのではなく地面を真下に押す
さいごに
もしかしたら本書に書かれていることは、陸上部出身の方からすれば当たり前のことなのかもしれない。ただし、私のように陸上部出身でもなく、一人で練習してきた方にとっては知らなかったことも多いと思う。練習しているけど、壁を感じている、最近伸び悩んでいるという方は本書を読んでランニングフォームを再考してみるのもいいかもしれない。
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