本記事は100kmウォークに挑戦したいと思っている方、もしくは挑戦したが完歩できなかった方に向けて、完歩のコツを記してみたいと思う。
ちなみに私は、2021年6月12日(土)〜13日(日)に富士山一周ウルトラフリーウォーキング125km(以下100kmウォークという表記に統一)というイベントに初めて参加し、22時間48分で完歩している。
目次
100kmウォーク完歩にはしっかりした準備が必要
私は10年以上ランニングを習慣にしており、フルマラソンにも定期的に参加している。そのため、100kmウォークについては「歩きなのだから完歩はそう難しくないだろう」と考えていた。しかし、実際100kmウォークに参加してみると、完歩は思っていた以上に厳しく、しっかり準備をしないといけないと痛感した。そうしたことを踏まえて、今回改めて初心者の方が完歩するために必要なことを書いてみたい。
100kmウォーク完歩のための練習法
100kmウォークを完歩するために必要なのは、日頃からとにかく歩くことである。歩くといってもただ漫然と歩くのではなく、できる限り距離や時間を計測しながら歩くことが大事である。歩くことで歩くために必要な筋肉が鍛えられるし、距離や時間を計測することで自分が歩くペースを把握することもできる。自分の歩くペースを把握することは、実際に100kmウォークで計画的に歩みを進めるためにも必要なことである。
ちなみに練習では初めは無理せず短い距離、時間から始め、慣れてきたら徐々に距離、時間を伸ばしていくのがよい。もし参加するイベントが決まっている場合、可能であれば本番の3〜4週間前までに20km〜50kmなどの長い距離を何度か歩いておきたい。
シューズ、ウェア類の選び方
100kmウォーク完歩のためにはシューズやウェア選びも侮ってはいけない。100kmウォークでは大体24時間前後歩き続けなければならない。そのため、ウェアやシューズなど身に着けるものは自分に合うもの、着用していてストレスを一切感じないものを選ばなければならない。
特に大事なのはシューズとソックスである。自分に合わないシューズやソックスを選んでしまうと、靴擦れや肉刺ができる可能性がある。靴擦れや肉刺ができた状態でそのまま歩き続けるのはかなり厳しい。個人的なおすすめはランニングシューズと5本指ソックスの組み合わせである。軽くて衝撃吸収性に優れたシューズは疲労を軽減してくれ、5本指ソックスは蒸れを抑え、肉刺を防止してくれる。
ウェアに関してはスポーツブランドの速乾性のウェアを選びたいが、商品によっては肌が擦れるものもあるので注意が必要である。いずれにしてもシューズやウェアなどは練習の段階で着用感を確認しておくことが大事である。
携行品についての考え方
100kmウォークは長丁場となるため、ライトやバッテリー、飲食物や着替えなど色んなものを持って歩かなければならない。ただし、あまりにも多くのものを持ちすぎると、体力消耗につながるため、持ち物をいかに軽くするかということも考えなくてはならない。持ち物を軽くするためには、まずは軽い道具を選ぶこと、そして本当に必要なものだけを携行し、道中のコンビニなどで調達可能なものは極力持ち歩かないようにすることである。
100kmウォークの歩き方
実際に100kmウォークに参加する場合、大事なのはペース設定(これまで練習から無理のないペースを設定)や、エイドステーション(チェックポイント)への到着時刻を事前にきちんと計画し、その通りに歩みを進めることである。ペース設定ではあらかじめ休憩時間や後半のペースの落ちこみを考慮しておくと、実際にペースが落ちても焦らずに済む。一番よくないのは、周りにつられて最初から予定より速いペースで歩いてしまうことである。オーバーペースで歩くことは気づかないうちに体力を消耗し、あとで苦しい思いをすることになる。
補給や休憩については細かく決めなくてもよいと思うが、道中で脱水症状やエネルギー切れを起こさないように水分、補給食を携帯し、適宜摂取することは必要である。休憩は長く取ってしまうと、筋肉が固まって動かなくなるので、5分〜10分程度、休憩中もストレッチなど適度に体を動かしておくとよい。(ただし、倒れそうなくらい疲れている場合は思い切って休むことも必要である。)
個人的に特におすすめしたい書籍&ギア
『ゼロから完歩する100kmウォーク。(全3巻)』(書籍)
私は初めて100kmウォークに挑戦しようと思ったときに、まずは関連書籍を探すことから始めた。しかし、イベント自体がメジャーではないせいか関連書籍をなかなか見つけることはできなかった。そして探し続けてようやく見つけたのがKindle版のこちらの書籍である。1冊あたりのボリュームは少ないが、100kmウォーク完歩のために必要な情報は十分に得ることができる。
ALTRA RIVERA(シューズ)
私の足は幅広甲高。そんな足にストレスなくフィットしたのがこのアルトラのリベラというシューズである。アルトラのシューズはつま先部分がゆったりした作りになっているので、私のような幅広甲高の足でもまったく窮屈さを感じることはなかった。もちろんこのシューズで100kmウォークに参加したが、靴擦れや肉刺ができることは一切なかった。
TABIOレーシングラン5本指・メリノウール(ソックス)
TABIOのレーシングランシリーズはマラソンでも愛用している。100kmウォークでは吸放湿性に優れたこちらのメリノウール製を着用したが、蒸れや不快感はまったくなく快適な履き心地であった。
COROS PACE2(GPSウォッチ)
本記事では、歩くときには距離や長さを計測することが大事と書いたが、そんなときにおすすめなのがこのCOROS(カロス)のPACE2というモデルである。このモデルがよいのは非常に軽量で、GPSモードで約30時間稼働するのに3万円を切っていることである。アクティビティの種類にウォーキングがないのは気になるところではあるが、数あるGPSウォッチの中で本モデルは非常にコストパフォーマンスが高くとてもおすすめである。
コメント
[…] 先日の記事では私自身の経験から100kmウォーク完歩に向けたコツを書いてみたが、今回はシューズ選びに特化した記事を書いてみたい。100kmウォークではどのようなシューズを選べばよい […]