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外出自粛期間に片付けた部屋を維持したい
外出自粛で家にいる時間が長かった先月や先々月に、家の片付けを行った。本、CD、DVD、衣類、小型家電など要らないものをごっそり処分したので、部屋はかなりスッキリした。できればこのスッキリした状態を維持するコツを学びたいと思い、『10秒朝そうじの習慣〜人生を劇的に変える最強メソッド〜』(今村暁著、ワニブックス)を読んでみた。
そうじをすると人生が好転する?
本書はいかに朝そうじを習慣にし、キレイな部屋を維持するかについて書かれている。たった10秒でもいいから毎日朝そうじを続けることによって、部屋は片付き、人生は好転していくと著者は述べている。そうじをすることで人生が好転するというのは、なんだか怪しげな気もするが、ここでのポイントは良い習慣を身につけるということにある。「早起き」と「そうじ」という良い習慣を身につければ、人生が好転するのは当然というのが著者の考えである。
なぜ朝にそうじをするのが良いのか
部屋をキレイに維持するために、なぜ「朝」にそうじをするとよいのだろうか。これについて本書では下記のように記されている。
私は習慣教育のメソッドを使い、全国のクライアントの習慣の改善を行ってきました。その中で、「ある4つの基本の習慣を手に入れると、他の習慣も簡単に手に入る」ということに気付きました。それが「早起き」、「掃除」、「日記」、「十の誓い」です。
そして、本書で紹介する10秒朝そうじをすることで、「早起き」と「掃除」の習慣を手に入れることができます。
早起きは三文の徳という言葉があるように、早起きは一般的には良い習慣とされている。人にはそれぞれの生活スタイルがあると思うので、早起き=良いことという図式は成り立たない人もいるかもしれない。ただし、良い習慣を身につけるという意味では、夜ではなく朝にそうじをする方が良い。夜は帰宅時間がバラバラであったり、疲れてそうじをする気が起きないということもあるからである。
10秒朝そうじの「10秒」が意味するものは
著者のメッセージは10秒でもいいから毎朝そうじをしようというものだが、この10秒という時間にもちゃんと意味がある。
私は習慣づくりということを専門にやってきて、「良い習慣づくりには、はじめに心の負荷がかからないことが大事」と考えるようになりました。
手に入れたい習慣が30分、1時間とかかるものだと初動に対する心の負荷が重く、せっかくのやる気もスタートからの数日しか持ちません。たったの1分ですら本当に疲れているときや、時間がないときには、精神的に重いと感じてしまいます。
でも10秒だったら、ほとんど心のストレスがゼロでできてしまうのです。
たしかに何か新しいことを始めようとする際、ハードルを上げすぎないことは大事なことである。例えばダイエットのため毎日スクワットをしようと思ったときに、目標回数を1日100回とかにしてしまうとおそらくは3日ですら続けられない人がほとんどだろう。だけども極端な話、目標を1日1回にすれば、多くの人は抵抗なく続けられるだろう。
これから部屋をキレイにしたいという人にも
本書のメッセージは早起きとそうじという良い習慣を身につけ、部屋をキレイな状態に保ち、そして人生を好転させようというものである。本書では部屋をキレイに保つコツだけではなく、①物を捨てるなどして部屋を徹底的に片付け、②汚い状態をそうじし、③キレイな状態を維持する、という3段階それぞれで必要なことや、やるべきことがまとまっているので、まさにこれから部屋をキレイにしたいと思っている人にもおすすめである。
キレイな部屋にいると心地よい
学生時代にテスト勉強をしないといけないのに、なぜか部屋のそうじをしてしまうという経験をした人も多いと思う。諸説あるが、部屋がごちゃごちゃしていると、頭の中もごちゃごちゃして集中できないと言われている。部屋をキレイな状態に保つということは、頭の中をスッキリさせ、物事に集中したり、リラックスしたりする環境を維持するということでもある。部屋が汚くて気分も上がらないという人は、朝そうじという習慣を身につけ、現状を打破してみてはどうだろうか。
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