【書評】『即答力』(松浦弥太郎著、朝日新聞出版)

書評
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チャンスをつかむには素早く反応することが必要

「チャンスの神様には前髪しかない。」という言葉がある。これはチャンスはすぐにつかないと、あとからつかむことはできないという意味である。このようにチャンスをつかむためには素早く反応する(=即答する)ことが重要であるが、本書にはチャンスを目の前にしたときに即答する力を身につけるためのヒントがつまっている。

 

チャンスに気づき、つかむためには思い切りも必要

チャンスをつかむためには、まずはチャンスが日常の中に無数にあることに気づかなければならない。チャンスには小さなものから大きなものまであるし、自分にとってチャンスなのか不安になることもあるだろう。そんなときは、恐れずに勇気を持ってチャンスをつかみにいく(即答する)ことが大事である。今までやったことがないから…と二の足を踏んでいると、時代のスピード感についていけなくなってしまう。

 

とはいえ、やみくもに即答すればいいというものでもない

ただし、むやみやたらにチャンスに即答すればいいというわけではない。著者も次のように述べているが、いきなり自分の実力が到底およばないことには手を出してはいけない。

 

(前略)日々飛び交うチャンスに即答するとは、自分という歯車をちょうどいい歯車にはめていくことです。そのためには自分という歯車の、今のサイズを知っておかねばなりません。

 

まずは自分の歯車のサイズ(実力)を知り、そのサイズに見合ったニーズに応える。これを繰り返すことで歯車のサイズを大きくすることができ、より大きな力を発揮することができるようになるのである。

 

即答の本質は相手を喜ばせること

チャンスがきたら即答する。ときには思い切ってチャンスに飛び込むことも必要。ただし、自分の実力を把握したうえで即答せよ、というと混乱するかもしれないが、これは即答することの本質を知れば理解できる。

 

即答とは、相手を喜ばせること。もっと広く言うと、目の前の相手を喜ばせ、その連鎖で世の中の人が喜んでくれるという結果につながること。「チャンスに即答する」というとき、それが私利私欲のためであってはいけないということです。

 

チャンスに即答するのは相手を喜ばせるためであるから、もし自分の歯車のサイズが相手の必要とするサイズにあっていなければ、「ノー」と即答する必要もあるのである。

 

本書は伸び悩みを感じている人にこそ読んでほしい1冊

チャンスをつかむために即答せよ。これが著者のメッセージである。チャンスを逃さず、素早くつかむことの重要性が述べられているので、仕事などでチャンスが巡ってこない、チャンスをものにできていないと悩んでいる方にとっては非常に参考になる1冊となっている。

 

チャンスをものにできていない人は、自分が力を発揮できる場所は他にあると考えることもあるかもしれない。ただし、どんなに些細なことでも、すでにあるニーズに応えてみることから始めてみてはどうだろうか。そうしてどんどん即答していくことで、相手からの信頼度や自分の実力が上がり、より多くの人やチャンスが集まってくるようになるのである。

 

チャンスをつかむのは自分のためではない

始めは小さなチャンスでも、即答し続けることでより大きなチャンスが巡ってくる。著者は、こうしてチャンスを連鎖させていくことが成功だとしている。ただし、ここで言う成功とは、たくさんお金を稼ぐとか、名声を得るということではない。自分がどれだけ社会に役立てるかという豊かさを味わうことこそが成功であるとしている。

 

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